第1回 全国高校生プレゼン甲子園 最優秀賞 頌栄女子学院高校 インタビュー

第1回 全国高校生プレゼン甲子園 最優秀賞
頌栄女子学院高校 インタビュー

2021年8月、409チームが参戦した全国高校生プレゼン甲子園の決勝大会が幕を閉じました。

第1回の最優秀賞に輝いた頌栄女子学院高等学校(東京都)の3名の元へ、同大会の審査委員長でありプレゼンテーション協会 代表理事の前田鎌利が表敬訪問しました。

優勝旗の授与式と、3名へのインタビューの様子をお届けいたします!
9月中旬に、頌栄女子学院高等学校の校長室にて優勝旗の授与式を行いました。

普段から仲の良い三人。プレゼン甲子園に向けて、オンラインMTGでディスカッションを重ねました。実際に会うのは久しぶりとのことで、とてもいい笑顔でお話しされていました。

左から、船越杏珠さん、西川果怜さん、小縣葵さん、代表理事の前田鎌利

この度はおめでとうございます。感想を聞かせてください。

船越さん

こんなコロナ禍で大変な中、このような素敵な大会を開催してくださってありがとうございます。

普段、私たち高校生が大人に何か伝えるという場は少ないので、今回のプレゼン甲子園をきっかけに、大人たちに私たち高校生が何か提言することはとてもいい経験になったなと思います。

西川さん

私たちも学んだことが色々多くて、審査員の方からのアドバイスだったり、他のチームでプレゼン力が本当にすごかった方がいたので、まだまだ私たちも成長できる部分があると感じました。

これからもどんどん挑戦できたらなと思います。

小縣さん

私はコロナの中で「夏休み中に何かできないかな」と思って探していたときに、このプレゼン甲子園を見つけて仲のいいふたりに声をかけました。

一番最後の本番が「アフターコロナへの提言」ということで、私たちもコロナに不満を抱えていたりして「今」に囚われていたのですが、アフターコロナの社会を改めて考え直してみたことで、より未来のことを考えられるようになったり、自分の将来を見つめ直すいいきっかけになったと思っています。

予選を経て決勝へ進んでいったときに、一番苦労したところは何でしょうか?

西川さん

決勝のテーマにもとづいて、どんなプレゼンをするかについて決まるまでの時間がとても長くかかりました。

アフターコロナの社会ってすごく広いテーマなので、私たちの中でも環境問題だったりジェンダー問題だったり・・・いろんなところにいって。最終的にはそういう考えをチームで一緒にしていったからこそできたかなと思っています。

小縣さん

放課後残ることはできなかったので、夜中にzoomやFacetimeで話し合ったりしました。

画面上では分かち合えない感情だったり、共有できてない部分もあったかと思うのですが、(回を重ねて)それを言葉にして共有できました。

確かにいろんなテーマを彷徨ったんですけど最終的には新聞記事だったり、自分たちが触れてこなかったデータを見ることによって新たな世界がひらけたのではないかと思います。

今回を通じて、自分たちが学びになった、勉強になったなということはありますか。

船越さん

決勝の最後に、審査員の方が「客観的なところと主観的なところのバランスがすごく難しいと思う」と仰っていて。私たちも過程を振り返ると、そこにすごく苦労したかなと思っています。

何かを示すにはデータに基づかねばならなくて、でもデータだけだと説得力がないからどこか主観的な思いを入れなければならないということを、今回の大会を通じて学べたと思います。

今回の皆さんのプレゼンでは、客観的な観点と主観的な観点の両側面を取り入れていたのが印象に残っています。 客観的な視点を得るために周りに実際に聞いたりしましたか?

小縣さん

私たちは女子高生としての視点から捉えていて、たまに偏りがちな見方をしてしまうこともあったのですが、やっぱり大人の考えに触れることがすごく多くて、両親に働き方や育児を聞いて、議論するきっかけにもなりましたし「そこでこういうことだったんだな」って初めて知ったことも多くて。私たちのチームの仲も深まって、家族との仲も深まったと思います。

船越さん

ちょうど私の叔母がコロナ禍に出産をして、その叔母から影響を受けた部分もあって、実際に彼女の体験や意見を聞いて進めていきました。

プレゼン後の質疑応答では質問に対しての回答が明確で、皆さんの考えがすごく伝わってきました。事前にどんな準備をしていたのですか?

小縣さん

私たちは親や親戚に自分たちのプレゼン動画を実際に見てもらって、質問をしてもらいました。

そこからデータを色々調べて、さまざまなスライドにまとめて準備万端にしてました。

質疑応答の際に迷ってしまったりすると、自分のことに自信がないのかなと思われてしまうのではないかと思い、5分間で自分たちのことを出し切ろうと思いました。他の方々のプレゼンを見て学ぶことも多かったです。

船越さん

大人の方に見てもらったこともあるのですが、私たち自身も繰り返し練習し、自分たちが納得するまで徹底的に調べたということ大きかったと思います。

西川さん

一人が各自のパート部分を読んで、お互いにここ突っ込まれそうだなというのを蛍光ペンで引いて、そこでそこに基づくデータを引っ張ったり、議論したりしました。

今回提案してくれた内容を実現するために、これからどうアクションしていきたいと思いますか?

西川さん

選択する社会を作るのも大切なのかなっていうのもあるのですが、一人一人の意思が一番重要なのかなと思っていて。「こういう社会になったらいいな」と思うものがあるのであれば、自分ができる限り可能な範囲で挑戦していくのが第一歩だと思います。

船越さん

意識を変えることだなと思います。

叔母が出産したときに会社の制度を見たのですが、父親の育休も受け入れられるようになっていて、少しづつ変わっているのではないかと思います。

小縣さん

意識改革が一番必要だと思います。

今広まっている意識はなかなか変えられません。

誰かがおかしいと言わないと変化の始まりはないかなと思っていて。そのためには次世代の人たちが、自分がおかしいなって思ったことを問題提起することが非常に大切かなと思います。

最後に、次にチャレンジする高校生たちへメッセージをお願いします。

小縣さん

プレゼンをするのは舞台に立つのと同じで、とても勇気がいることです。

自分の力を信じてたり、自分の言うことに自信を持っていないと、はっきり観客に自分の意思やメッセージを伝えることってできないと思うので、そこはやっぱり自分に自信を持ってくださいって言いたいです。

船越さん

プレゼンテーションを準備するのはすごく大変なことだと思うんですけど、その努力を惜しまずに全てを賭けて情熱を注いでやっていただきたいと思います。

西川さん

過程を大事に、ということです。

決勝で私たちはなかなかテーマを導くことができなくて。でもそこですごく時間をかけて大人の方に意見を聞いたからこそ、すごくいい案が出たと思います。

すぐにテーマにしようと結論に走らずに、これでいいのかなって自分が出したものに対して疑問をもったりすることも大切だなと思います。

左から、プレゼンテーション協会代表理事 前田鎌利 ・ 学校法人頌栄女子学院 岡見清明理事長 ・ 小縣葵さん ・ 西川果怜さん ・ 船越杏珠さん ・ 福井県東京事務所 𠮷田啓介所長

インタビューを経て、プレゼン甲子園に向けて三人で議論を重ね、客観的・主観的の両側面から物事をとらえ自分たちの意見をまとめたこと、その思いをプレゼン動画、質疑応答で伝えるために準備を重ねたことが伝わってきました。

学校内でも英語の授業などでプレゼンテーションの機会がたくさんあるとのこと。ぜひこれからも念いをたくさんの方々へ発信していってほしいと思います。

第2回全国高校生プレゼン甲子園は2022年3月より案内をする予定です。
ぜひ皆さんの熱い挑戦をお待ちしています。

(文・堀口友恵(プレゼンテーション協会))

この記事を書いた人

プレゼンテーション協会