オンライン/オフライン・プレゼンテーションにおける意識調査

プレゼンテーション研究所の奥部です。

コロナ禍における「オンライン/オフライン・プレゼンテーションに関する意識調査」を一般社団法人プレゼンテーション協会会員企業を中心として実施しました。

その結果をお伝えいたします。

なお、留意事項として
・回答数が統計的処理をかけれるほど多くないこと
・プレゼンテーション協会会員企業という比較的プレゼンテーションに関心の高い層が回答している可能性が考えられる
という2点があります。

ですので、あくまでも本調査結果はオンライン、オフラインプレゼンテーションに対してこのような傾向、意見があるという参考情報として考えていただければと思います。

<調査概要>

  • 「オンライン/オフライン・プレゼンテーションに関する意識調査」
  • アンケート実施機関:2020年7月28日〜8月17日
  • 対象者:プレゼンテーション協会会員企業+
  • 回答数:37

<目次>

  • サマリー
  • アンケート結果
  • 回答者の約9割がプレゼンテーション(オフライン)経験あり
  • オンラインプレゼン経験者は約5割
  • オフラインプレゼン、オンラインプレゼン視聴経験は共に約9割
  • オンライン、オフラインプレゼンの集中力に大きな差はない
  • 意思決定を伴う場合、プレゼン視聴、実施ともにオフラインを嗜好する傾向が強い
  • 謝辞

サマリー

調査をまとめます。

今回、プレゼンテーション実施のチャネルがオフライン(オーディエンスと対面)かオンライン(Zoom、Skype越し)かはオーディエンスの主観的な集中力には影響していないという結果を得ました。

一方で、自身がプレゼンテーションを行う場合、特に相手に意思決定を求めるようなプレゼンテーションを行う場合や、自身が意思決定を行う必要のあるプレゼンテーションを受ける場合においては、オフラインでのプレゼンテーションを好む傾向にあることがわかりました。

つまり、オンライン、オフライン、どちらであっても集中はできるが、プレゼンテーション実施者としても、オーディエンスとしてもオフラインのプレゼンテーションを好む。ということがわかりました。

現在のコロナ禍においても、アフターコロナといわれるコロナ収束後の社会においても、オンラインでのプレゼンテーションは増えていくものと予想しています。

その上で、集中力に大きな差がないことは良いポイントです。

しかし、意思決定を伴うような場合においてはオフラインでのプレゼンテーションを好む。という結果との差分、つまり、集中力以外に、意思決定を伴うような場合に何を重視しており、なぜ、オフラインでなければならないのか。という点は今後具体的にその要素を探っていく必要がありそうです。今回のアンケートではこの点について、回答者からは主に「熱量、雰囲気」といったものがオフラインだと伝わる。「すぐに質問ができる」といった点を理由として挙げていただいています。しかし、なぜオンラインが熱量を伝えることができないのか、オフラインでの熱量を伝える要素は何なのか。ということを明らかにしない限りはオンラインプレゼンテーションという選択肢をストレスなく選択することはできないと考えています。

アンケート結果

回答者の約9割がプレゼンテーション(オフライン)経験あり

回答者37名のうち、33名がオフラインでのプレゼンテーションを行った経験がありました。

オンラインプレゼン経験者は約5割

オフラインでのプレゼンテーション経験が約9割の一方で、オンラインでのプレゼンテーション経験者は回答者の約5割である21名という結果になりました。

コロナ禍とはいえ、オンラインプレゼンテーションを経験している人数はまだまだ少ないようです。

オフラインプレゼン、オンラインプレゼン視聴経験は共に約9割

オンラインプレゼンの実施経験がある人は約5割にとどまりましたが、視聴の経験がある人は約9割と高い割合でした。

自明ではありますが、コロナの影響により様々な社内外イベントがオンライ移行したことが主原因であるといえるでしょう。

オンライン、オフラインプレゼンの集中力に大きな差はない

先のサマリーでも述べましたが、オンラインプレゼンと、オフラインプレゼンでの集中力には大きな差は見られませんでした。

ややオフラインのほうが高いですが、「オンライン」「どちらかといえばオンライン」「どちらでもない」も同様に回答数が多く、明確に差はないといえるでしょう。

意思決定を伴う場合、プレゼン視聴、実施ともにオフラインを嗜好する傾向が強い

先の結果で、オフライン、オンライン共に集中力には大きな差はなかったですが、自身が意思決定者としてプレゼンを視聴する場合や意思決定を目的としてプレゼンを実施する場合などにおいて、それぞれ約50%、約67%が「オフライン」「どちらかといえばオフライン」と回答しています。

オフラインを選択した回答者の意見として

「全体から発する雰囲気を肌で感じたいから。」

「話し手から放つエネルギーや雰囲気もみたい」

「対面で、聞き手の表情を感じ取りながら、プレゼンを進められるし、質疑応答にもすぐ対応できる。」

などといった話し手の”雰囲気”や”エネルギー”といった要素を重要視していることがわかりました。

一方で、オンラインを選択した回答者は

「社内プレゼンの要諦は早い意思決定、意思疎通の観点で、効率性と生産性の観点からオンラインでサクっと開催が望ましい」

「伝えたい内容をダイレクトに複数人に伝えられるため」

などといった意見がありました。

さいごに

コロナ禍において、プレゼンテーションがオフラインからオンラインへと移行が余儀なくされていますが、まだまだオフラインでのプレゼンテーションに慣れている、またはオフラインを選択する傾向があるように思われます。

オフラインとオンラインの違いをより明確にし、オンラインでのプレゼンテーションのあり方についてオフラインとは異なる視点で考えていくことが今後ますます必要になると思われます。

謝辞

この度、事前のインタビューや本アンケートにご協力頂いたすべての方にお礼を申し上げます。

これらの情報を今後の調査の仮説設定や参考情報として活用していきます。

プレゼンテーション研究所
所長
奥部諒

この記事を書いた人

プレゼンテーション研究所