【イベントレポート】 2021年12月12日開催 Presentation Fes 2021@Online

【イベントレポート】 2021年12月12日開催 Presentation Fes 2021@Online

一般社団法人プレゼンテーション協会(代表理事 前田鎌利)内にて研究・活動するプレゼンテーション研究所(所長 奥部 諒)は、12月12日(日)にPresentation Fes2021@Onlineを開催しました。
このコロナ禍においては企業説明会、採用面接、新人研修など 様々なコミュニケーションの場がオンライン移行することを余儀なくされました。若い人たちにとって、これまでにも増して「伝える」こと「伝え方」を意識することが必要になりました。
日本の若者が「伝える」ことが苦手というだけでチャンスを失ってほしくない。という想いのもと、若者が「伝える」こと を意識するきっかけとなるイベントを開催しようと考えました。
それがこのPresentation Fes 2021@Onlineです。

昨年に引き続き2回目となる今回のコンセプトは
「観て、聴いて、体験して楽しむ “伝える”」

自由な参加スタイルでプレゼンテーションと触れ合い、身近なものに感じてもらいたい。
そんな思いを込めて、コンテンツも講演・対談・体験とジャンルを分け、約4時間のオンライン配信をお届けしました。モデレーターは研究員の今井圭が務めました。

プロローグ プレゼンター:前田鎌利

トップバッターは、プレゼンテーション協会代表理事でありプレゼンテーションクリエイターの前田鎌利による「”伝える”から”伝わる”」。プレゼンテーションを楽しむための心構え、そして伝えるメカニズムをお伝えしました。これから登場するプレゼンターへの期待のメッセージを聞いて、参加者からは「楽しみです!」というチャットも飛び交いました。

究極のプレゼンテーションデザイン プレゼンター:吉藤 智広

Preziのモーションを使った炎や雷を出す臨場感溢れるオープニングで登場したのは、プレゼンテーションデザイナーの吉藤 智広さん。プレゼンテーションの概念を覆す圧倒的なデザインとテクニックを盛り込んだ資料をレビューした後、それをどう作っているのかをPowerPointとAdobePhotoshopを使いながら実際に操作画面を使って解説しました。緻密かつ丁寧に操作をする姿に、デザインへの熱い思いを感じることができる時間でした。

ここまで変わる!プレゼンデザイン Before/After プレゼンター:堀口 友恵

続いての登場は、プレゼンテーション協会専務理事でプレゼンテーション研究所でも副所長を務める堀口友恵さんです。スライドデザイナーとして日々資料のブラッシュアップを行っている堀口さんは、資料を作る上での“あるある”悩みを解決できるテクニックをBefore/Afterを見せながら解説。色使いや図形の選択のポイントをお伝えしました。後半は参加者の資料をライブでブラッシュアップするBefore/Afterを実施。「こうやればいいんだ!という視点を持つことができました」という感激の声が上がっていました。

Talk Session 「プレゼンデザイン論」吉藤 智広×堀口 友恵(モデレーター:奥部諒)

プレゼンテーションのデザイナーとして活躍するふたりの対談は、実際にプレゼンテーションを作る際の取り組み方の話から始まりました。ある企業ではTOPプレゼン制作を吉藤さん、社内プレゼンのブラッシュアップを堀口さんに依頼するという話から、誰が・どこで・どんな目的を持ってプレゼンをするかによって、資料のデザインや時間のかけ方、作り方が変わってくるという興味深いデザイン論が繰り広げられました。この対談に際し、一つの資料を吉藤さんバージョン、堀口さんバージョンでそれぞれブラッシュアップしてくるというネタを準備していたおふたり。時間の関係でレビューはできませんでしたが、ぜひこの研究所コラムで発信できればと思います。

「リーダーとしての話し方」ワークショップ プレゼンター:石原 由一朗

続いての登場は数々のVIPや経営者に伝え方をレクチャーしているプレゼンテーションのエキスパート 石原由一朗さん。冒頭からエネルギッシュな石原さんの空気にどんどん魅了され、「伝え方」の変化を体感する参加型ワークショップでは、すぐに手が上がり3名がブラッシュアップを体験しました。1分間のプレゼン→石原さんのアドバイス→もう一度プレゼン、と短いスパンでどんどん進んでいく中で、みるみる表情や声に変化が起こり、チャットからも「すごい!」「素晴らしい!」と感嘆の声が上がりました。

ブラッシュアップ体験に挑戦したレウォンくん。チャットではたくさんの応援の声が寄せられました。

オンラインでしたいプレゼンテーション プレゼンター:櫻井飛鳥

ラストを飾るのは、数々のイベント、展示会でのスピーカー代行やMCを担当されている話し方トレーナーの櫻井飛鳥さんによる「話し方ブラッシュアップ」セッションです。2名の体験者が普段実施しているプレゼンをレビューし、櫻井さんからアドバイスをもらいました。笑顔で的確かつタイムリーにブラッシュアップポイントを伝えられると、体験者もすぐに反映しリトライ。普段意識しづらい目線やジェスチャーについても具体的なアドバイスがあり、体験者、参加者ともに非常に満足度の高い時間となりました。

話し方ブラッシュアップに挑戦した高瀬さん。表情と声がグッと明るくなっていました。

Talk Session  櫻井 飛鳥×石原 由一朗(モデレーター:小泉拓美)

伝え方・話し方のプロフェッショナルふたりの対談は、各セッションに届いた質問への回答からスタート。たくさんの質問が届き、改めて「伝える・話す」ことへの苦手意識が多いことに触れながら、練習の大切さ、自分の殻をやぶること、相手に伝わるための努力など、「明日から挑戦してみよう!」と思えるような、参加者全員の背中を押してもらえる温かい時間となりました。

最後に

約4時間という長丁場にもかかわらず150人を超えるエントリーがあり、たくさんの方へ「観て、聴いて、体験して楽しむ “伝える”」を体感いただけたこと、研究所一同大変嬉しく思います。皆さんにとっての「伝える」が、楽しくワクワクするような時間になるよう、これからも様々な発信、アプローチを続けていきたいと思います。今後の活動にもどうぞご期待ください。

プレゼンテーション研究所

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